うなぎ小屋

先日アルマイトに向けて出撃したレシーバーが帰還｡

どうなったかと言いますと…

こうなりました｡




まずは再処理をしたPRIMEのロアからですが…
｢あらやだ奥様､ずいぶん綺麗になられて｡｣みたいな感じで､
少し変色気味だった色も綺麗さっぱりとして帰ってきました｡




アルマイトの再処理ですが以前も述べたように､
剥離→ブラスト処理→アルマイトとやっているので刻印周りが薄くなるか心配でしたが
特に問題無く仕上がりました｡
しかしPRIMEのアルミはあまり良くないと言われていますが
工場の人に｢このアルミ､質良くないね｡｣と言われましたので､噂通りと言うことで｡
しかも今回依頼で2個のPRIMEのコルトロアを処理しましたが､
一つ一つ個体によって微妙に材質が違って全部同じ色を出すのに苦労したとまで…
すいません…無茶ぶりばかりで｡




取りあえず引き渡す前にチェックを｡
アッパーと色の差を比べるとちょっとグレイが強いかな､といったところです｡
画像ですがすごく色の差が出ているように見えますが､
下地のショット処理の差の所為でフラッシュ焚くとこんな感じで目立ってしまいますが､
目視だとそこまで悪くなかったりします｡
一応既にユーザーさんに引き渡し済みで､
リテイクも想定して一旦画像を送って､その後引き渡しとなったのですが､
｢写真と違って､現物を見るとちゃんと色を揃えているんですね｡｣と｡
あとはブラストをしているので本体の痩せや､上下のガタツキの増加ですが､
PRIMEは比較的緩いのでちょっと心配しましたが､
こちらも｢体感では少しガタが増えたかもしれないですがまま共用範囲です｡｣と｡
OKが出て取りあえず一安心｡




で､今回の一番の懸案事項だったIRONのロア｡
処理自体は先日処理した物と変りませんが､
ユーザーさんの方で修正した刻印の箇所｡
予想道理というかこの箇所だけムラが出来ました｡




PRIMEのロアと比べるとちゃんと黒っぽくなっているのが分かりますが､
基本同じ色で出して貰っていますので､下地の差でフラッシュを焚いてこんな感じに見えてしまいます｡
が､質感的にはIRONのが良かったとのご返事｡
そう言っていただけると有り難いです､IRONさんが｡




で､件の箇所ですが…
うん､しっかり埋め戻したとこが分かるくらいにムラが出ていますな｡
コレばっかりは埋め戻したロウ材が7075ではないので仕方ないのですが…
アルマイトは塗装と違ってこういった修正を誤魔化せないので辛いところです｡

一応ユーザーさんには｢ムラがでるぞ~､ムラムラと｡｣と､散々脅していたので
覚悟完了状態で構えていたのに､これなら全然おkですよ｡
とご返事が｡

…まぁうなぎが画像付で失敗した場合のリスクを無駄にダイナミックに説明していた所為もあるのですが｡




と､いうことでこちらもアッパーと合わせてみる｡
やはりIRONの方が下地の差で黒っぽくなっている分､
フラッシュを焚いてもそこまで差が出ていません｡
ちなみに目視だともっと綺麗に揃っていたりします｡
また使い込んで馴染んで行くと丁度よい肝心なると思いますが｡
それよりうなぎがアッパー側を絶賛放置して汚すぎると言うのもあるんですが…

そんな感じ今回の依頼分の処理は一段落｡
工場の人からは｢単発の依頼も良いですが､もっと出してくださいよ｡たとえば100個くらいとか｡｣

無 理 デ ス ｡