うなぎ小屋

結構前から有るのですがネタが無かったので取り上げてみる｡

そういうことで微妙に爽やかな色合いのマイクロロンガンジュース｡
マイクロロンと言えばクルマやバイクの内燃機関から航空機用エンジンとかの添加剤の方が知名度が高いと思いますが､
元はこの銃器用が始まりみたいでなんだかんだで50年以上売られているという息の長い商品だったりします｡




あ､そうそう一応国内正規品だったり｡
ただまぁ記載の通り本来保証規定があるのですが､コイツに限っては無いと言うことで…

効能としガンジュースとしてはバレル内の焼き付き防止､低フリクションにより初速､精度の安定､バレル寿命の延長などが上げられ､
摺動部に関しては同じく低フリクション化による動作の安定や､摩耗の抑制なんかになります｡

で､実物はともかく､トイガンにも使えるかなぁと思って取扱店の人に聞いてみたところ｢使えるんじゃない?｣と言うことで試して見ることに｡





使い方ですが実際にトイガンで使う場合ちょっと実物とやり方が異なるのでそこら辺を確認｡
まずボトルの中身を撹拌するために1分ほどしっかり振ります｡
画像は既に少し混ざってしまっているのですが､底の方にうっすら白く見えているのが主成分で､
このハワイアンブルーの液体は9割方主成分を定着させるための洗浄剤やらなにやらだったりします｡




で､混ぜてこんな感じに｡





で､本体に塗布する訳ですが､実物ではバレル内部を含め､各部に塗布する訳ですが､
もちろん比べガスブロなんかでの環境でフリクションを気にする箇所は限定的なので､
WAM4系でやるなら､ボルトキャリア､ボルトキャリアのノズルシリンダ内部､アッパーレシーバ裏側､
あとハンマーと､気力が続くならバッファーチューブ内部でしょうか｡

実物ではメインとなっているバレル内部の塗布ですが､
トイガンのBB弾を撃ち出すインナーバレルですと実物の高負荷､高熱環境と比べるまでもなく､
多分塗布しても体感出来るか微妙なので無視することに｡
まぁやらないよりやった方が良いとは思いますが…

あぁ､でもガスブロでは無く高サイクルのハイサイ電動とかのバレルなら効果はあるかも｡





塗布に当たってまずやることは該当箇所､パーツの洗浄､脱脂を良く行います｡
自動車部品なんかのパーツクリーナ系で洗浄するのが一番手っ取り早いかな?

で､ここからが実物と処理方法が変ってくるのですが､このマイクロロンですが定着方法が熱定着になり､
実物なら塗った後そのまま射撃してその熱で定着させるのですが､ガスブロにはどだい無理な話なわけで…
じゃあどうするかと言いますと､該当パーツを暖めた後に塗布することに｡
定着温度は約60°と言うことでしたので､ドライヤーかヒートガンを使って各部を暖めます｡
うなぎはヒートガンなんか持っていないのでホムセンで調達した100円ライターバーナを使いました｡






塗布の仕方ですが各パーツに合わせてウエスなんかにしみこませて拭く､筆､綿棒で塗布する｡
あとはハンディスプレーなんかを使って噴霧するという感じでまんべんなく塗布します｡
その後は一晩放置して完了､と｡

で､ここからが問題なのですが処理自体は1回では無く複数回繰り返し行うことを推奨しているのですが､
実物だと10回から12回繰り返せと説明書に書いてある｡
このガンジュース､この1オンスボトルで処理出来る量はハンドガンで2丁､長物で1丁と記載が｡
ただ､これは上記の通り実物環境でバレルも含めて全体を処理した場合になりますので､
トイガンでそこまでやる必要があるのか分からんかったので確認してみると､
トイガンでの事例は聞いたことないのでよく分からんけど実物との負荷環境が全く異なるから､
多分多くても2~3回の繰り返しで問題無いノでは?とのこと｡

そうなると､塗布箇所が限定されて､繰り返し回数も少なくなるのでこの約30mlの1オンスボトルで長物でも10丁くらいは行けるのかなぁと｡
うーん､正直未知数｡





そんな感じのマイクロロンガンジュース｡
実際使って劇的に何か変るかと言うと､本来の実物環境でも無い訳で､
性能向上も含め､ライフサイクルの延長と意味合いもあるので､
使った瞬間劇的に変るという過度な期待はしない方が良いかと｡
ただ効果が無ければ50年も売っている訳ないですし､
うなぎはクルマや自動車で使っていますが､損をしたことは無いので試して見るのはアリかもしれません｡

ただ値段がちょっと高めなところもあるのでそこはご注意を｡



ちなみにガスブロはパーツ構成的に実物とそう変らないのでガンジュースを選びましたが､
電動とかのギアなどの駆動箇所とかに使いたいと言う場合は別途スプレー式のメタルトリートメントと､
オイルタイプのプレシジョンオイルなんかがありますのでそちらをどうぞ｡