うなぎ小屋

SOMOD軍団ですが､少しお休み｡
おんなじ物ばっかの話を書いていると､
段々飽きていると思いますので…

取り出したるのは2つのパッケージ｡
右の箱のが一般で販売している普通の物｡
右の袋に貼っている物が去年あたりから現地で出回っているものですが､
中身は…



KACの600Mマイクロサイトです｡
どこがマイクロかと言うと､前の600mはポストは同じですが､
左右調整のダイヤルが取り付けてあるサイトの基部が小さくなっています｡
で､
画像左側は一般モデル､コマーシャルモデルと言いましょうか｡
右側の｢ＵＳＭＣ｣の刻印がでかでかと打刻しているのが件のモデルです｡
このＵＳＭＣ刻印ですが､去年あたりから急に一部のショップで出回り始め､
特に詳しい説明はありませんが､軍の放出品?ようです｡



上から見るとぱっと見は刻印以外は差は無いように見えます｡



コマーシャルモデルからですが､
上面にKACの刻印と､エンブレムがあり､
レール固定のボルトがマイナスになっています｡



ＵＳＭＣ刻印がある方ですが､先述の通り､正面にＵＳＭＣ刻印が追加されているのと､
レール固定のボルトが6角に変わっています｡



こう見ると刻印と､ネジの差くらいしか見受けられませんが､
二つそろえてじっくり見比べると､
ＵＳＭＣのほうが仕上げ粗いです｡
サイト基部､左右調整ダイヤル､ポスト基部(距離調整の矢印があるところ｡)
がコマーシャルと比べると､仕上げ雑というか､型から抜いた後の､
ブラストか何かの後処理を1,2工程省いているような感じに見えます｡
多分の納入する時に価格がコマーシャルより安いのと､
大量生産するための工数を減らした結果と思われます｡
(実際ＵＳＭＣのほうが安かったです｡)
ただ､この二つの個体､別物かというと全く同じ物と思われます｡

それは…


サイトポストの距離調整のダイヤルを見ると分かりますが､
600mの｢6｣の箇所の左側上部のセレーションを見ると､
金型に着いた傷の跡が同じです｡
これを見る限り使用している金型は同じと思われ､
実は､



旧型の600mサイトにもあることから､
結構前からこの傷はあるようです｡

さらにこれ｡


この画像はHK416 IAR M27ですが､こちらに付いてるサイトも同じ箇所の傷があります｡
こう考えると､同じ一つの形でやりくりしている?可能性があります｡
しかもIARのサイトを見るとＵＳＭＣの刻印はありますが､
刻印自体が別形状で､KACの刻印がないまた別の仕様になっています｡
多分､このサイトは直接軍に納入しているのではなく､
HKを経由して納入しているため自社の刻印を省略しているためだと思われます｡
このサイトを単体で入手するのは難しいだろうなーと唸ったり｡

こんな感じですが､
基本SR15/16などに使用する場合はコマーシャルモデルを､
M4やMK18､HK416に使用する場合はＵＳＭＣ刻印サイトを利用すればちょうど良いかとおもます｡

価格はコマーシャルモデルの方が高く大体40000円しない程度ですが､
ＵＳＭＣの方は､現地で売っている価格にばらつきが多く､
大体安い物だと現地で50ドルから高い物で100ドル前後なので､
20000円前後ほどになります｡
これでもコマーシャルモデル半額ほどですが､
さらに安い物や､中古扱いで売っている場合はもっと安い時もありました｡
価格で考えるならＵＳＭＣ刻印1択になると思います｡