2013年06月30日
VFC HK MP5K 徒然なるままに
MP5Kですが、
多分今週位に各ショップに入荷しているようでしたので、
欲しい人は購入済みかと思います。
まだ買えていない人はごめんなさい。
既にほかの方もブログとかに載せているんだろうなーと思いつつ、
(他人のブログは殆ど見ないうなぎ。)
いつも通り変な方向でMP5Kを紹介しようと思います。
新しいMK5Kですが、従来のMP5A2/A3とSD6に比べると、
刻印が実物に近くなっています。
ちゃんとマグウェルに刻印が追加されました。
「Maid in W-Germany
HK Chantilly VA.」
となっていますので、アメリカ向けもしくは、
HK USAを経由して販売していたモデルと分かります。
で、この刻印ですが結構種類があるのでうなぎも知っている範囲でしか答えられないのですが、
この刻印、時期によっては2行だったり3行だったりします。
まず「Maid in W-Germany」。そのまんま西ドイツ製となりまして、
「Maid in West-Germany」だったりする場合もあります。
最近のはもちろん東西統一されたので「Maid in Germany」
となっていますが、「W」の刻印が消えた刻印になったのは
統一後結構後で2001年以降のモデルからになります。
(2000年以降かも)
また、「HK Chantilly VA.」ですが、「ヴァージニア州 シャンテリー市」となりますので、
HK USAの所在地になります。
ただ、現在は移転しているので
ほかの刻印としては「Sterling VA.」「Arlington VA.」で、
都市名も省略されて「ARL VA,」とかになっている場合も
過去70年代にSACO社がHKの代理店をしていた時期もあるので「SACO Arlington VA.」だったり、
現在は現行のHK USA社の所在地である「Trussville AL」もしくは「Columbus GA」
になっています。
ただこの表記はMP5以外の機種も含まれ、
MP5自体はUSの一般向けでは殆ど販売されていないこともあり、
どの刻印パターンがあるかまで正直追えていません。
ネットの海をあっぷあっぷしながら探した結果
多分2000年代現行のMP5の刻印は
「Maid in Germany
HK Inc.
Sterling VA」
の3行刻印は確認できました。
が、ほかはどの刻印があるかはさっぱり。
資料がなさ過ぎる…
…HK社は毎年のショットショーに各機種を展示しているので、
実際に見てみた方が早いんだろうなぁ、
行くしかないのか、ラスベガスに…
民生型のHK94やSP89ではまた刻印が変わるので当てにならんし…
しかもHK incとHK Defense incだとまた変わるし!
最近のHK416の刻印を見ると、
「Heckler & Koch
Defense Inc.
Ashburn VA」
になってやがるし…
アッシュバーンの事業所は軍、法執行機関向けの営業所みたい。
ほかライセンス生産国別の刻印も考えるときりが無い…
MP5系列もHK Defenseの扱いになっていると思いますので、
刻印は既に別の物に変わっているかもしれません…
誰か良い資料があったら教えてくださいorz
またMP5Kになって大きく変わった刻印といえば、
シリアル番号表記がちゃんとしました。
憎っくき「6mmBB」が無くなったことは大きいですが、
実はどのモデルもここのシリアル番号は「12309」で、
ここのシリアル番号はダミーになりました。
知っている人は知っているかと思いますが、
ここの刻印の表記ルールの確認を。
こんな感じです。
まず、
・製品名
ですが、見たまんまです。「HK」に続いて製品名が来ます。
MP5 MP5-N MP5 SD MP5K MP5K-N
のように。
ただ…PDWが分からん。
形状としてはMP5K-Nにフォールディングストックが付いただけなので、
MP5K-Nにオプションのストックを付けただけで刻印は「MP5K-N」のままなのか、
「PDW」の刻印も入っているのか分からない…
だれか教えて。
オプション選択によってはUMPと同形状のB&Tのストックを付けている機種あるみたいなので、
あくまでもストックはユーザーオプションなのかもしれません。
そうなると「MP5K-N」だけで「PDW」としての刻印は無いのかな…
つづいて
・製品番号
この「64」の番号がMK5Kを示しています。
ちなみにMP5シリーズが「62」MP5SDシリーズが「63」となり、
参考ですが416だと「88」となりますので、
各種に固有の製品番号があります。
ただ、このルールから外れているモデルもあります。
MP5に関してはこの製品番号が使用され始めたのは80年代以降からと思われます。
(シ○ゴで70年代製MP5の画像を見ると違うパターンの刻印でしたので。)
・シリアル番号
そのまんま。
・Proofマーク
画像が小さくて見にくいですがこのProofマークですが、3種類並んでいます。
左から
・品質管理マーク
この鷲?さんマークです。
・製造年コード
VFCのMP5Kは「IH」ですので、87年製造を表しています。
・試験場マーク
この枯れ木のような鹿の角のようなULMマークですが
ドイツにあるウルム射撃試験場のマークのようで、
(webがあったので一応ttp://www.beschussamt-ulm.de)
ここでテストをした意味だと思います。
また同じウルムに本社のあるワルサー社も
ウルムマークが入っています。
あ、ちなみにHK本社はオーベンドルフです。
オーベンドルフ…
そんなあなたは立派なZZ世代。
あんまり関係ないですが、ほかの試験場ですと
・ベルリン
・キール
・ハノーファー
・ミュンヘン
・ケルン
などのマークがあったりしますがHKはウルムだけのようなので、蛇足。
この中で一番のくせ者が製造年コード。
VFC MP5Kはちゃんと刻印があるので問題なのですが、
今までのMP5、MP5SDはあの恨めしき「6mmBB」の刻印なので、
打ち直そうとすると、シリアルと製造年の組み合わせを考えないといけません。
SD6やKは製造数はそこまで多くないので番号自体若いものが多いのですが、
普通のMP5は結構な数を製造していますので、
ようやく見た画像を確認すると、89年の時点で既に30万代のシリアルになっていました。
なので、最近の製造年コードを打刻するとなると、
そのときのシリアル情報が推定できないと…
調べようにもMP5自体は現在民生向けに市販されている物でもないので、
アメリカのフォーラムなどで画像を探すと、
規制前の個体で古い製造個体や、
他国のライセンス生産モデルの刻印ばかりで、
特定がなかなかできません。
ファック!
やはりショットショーに逝くしかないのか…
もし日本の警察のSATや海上保安庁のSST仕様を再現するとなると…
茨の道だな。
少なくとも95年以降に装備が確認されていると言うことですので、
(ウィキさんから)
製造年コードは「KF」以降になるのは分かるのですが…
まあ、あればバーストの付いているA5ですが。
あ、ちなみに製造年コードは以下を参考に。
A = 0
B = 1
C = 2
D = 3
E = 4
F = 5
G = 6
H = 7
I = 8
K = 9
(「J」は使われていません。)
長くなりすぎたので今日はここまでに。
MI MP5/MP5Kハンドガードの5
MI MP5/MP5Kハンドガードの4
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MI MP5/MP5Kハンドガードの2
MI MP5/MP5Kハンドガード
2018年…かぁ。
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2018年…かぁ。